赤と青のガウン
- somatoya
- 2月20日
- 読了時間: 3分
お勧め度 ★★★★★
皇室嫌いの人は何見てもだめだろう・・・と思い、そういう方へはお勧めしません。
電車に乗っていたら本の広告がありますね。
あれで何度か目にしていて、読みたいなと思っていました。
彬子女王の留学記です。
彬子女王・・・
あきこって読みますけど、アキコで検索しても出てこないんだから・・・
今の天皇陛下の又いとこってご紹介だったので、昭和天皇のご兄弟のお孫さんということだそうです。
わかりやすい家系図はこちら.
1980年生まれとあるので私より少しお姉さんですので、だいぶ親近感。
電車の広告かなんかで、
「銀行の口座を作るのに氏がなくて窓口がざわついた」というのが印象的で、
へぇ。あんまり聞くことができない皇族あるあるみたいなのも見れるのか、おもしろそうと思った印象がありますが、
同じく電車の広告で
「こんなにも瑞々しい言葉で云々・・・」
という紹介があって、瑞々しいとは何ぞやと思っていました。
が、読んだらわかりました。
瑞々しい。言葉が瑞々しい。
ご本人、たぶんとてもいいひと(皇族で悪い人像はつくってはいけないのだろうけど)。
そしてさ、文章がさ、言葉のセンスね。
言葉のセンスがいいです。
やっぱ教育なのかしらね~・・。
言葉の選び方が素晴らしいがかといって堅苦しくなく、嫌みなく、読んでいて疲れなく。
再販された文庫版はそれでも割と分厚いですが、夢中で読める感じ。
お父様と電話で、留学継続を申し入れた際承諾いただいて、ありがとうございますではなくて「畏れ入ります」というご回答。この辺はお家柄が大きいですね。
文庫版に加えられたあとがきにて、エリザベス女王のご逝去についても「エリザベス女王がお隠れになり」という表現。
パスポートが発行されないがために起こる空港でのトラブルなどは皇室独自という感じでしたが(在日朝鮮韓国人の人も確か同じ、茶色い旅券だけだったと思います)、
名前だけは知ってるけどオックスフォード大学ってこんな感じなんだ、
海外の大学ってこういうことやるんだとか、大学院の生活ってどういうもんかというのも伺い知ることができたのが良かったです。
留学して英語や授業に苦戦するっていうのはよく聞くけど何がつらいかも、わかったような。
皇室の人が自分でエッセイを書いてそれが発表されるというのは、皇室の中でも中心から遠いからこそできることではあると思いますが、
これはね・・・
徳仁天皇とか、雅子皇后にエッセイお書きになっていただいて拝読してみたいものですよ・・・絶対おもしろいでしょ・・・立場上絶対ないと思うけど。。
惜しいなぁ・・・惜しい。
あと思ったのは、学習院大学結構よさそう。
私大の中でも小規模なのかな?サポート手厚い気がする。
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